夏の花粉症とは

夏の花粉症という言葉に、どこか違和感を覚えるかもしれません。

もちろん夏の花粉症は実際に存在するもので、というより花粉症自体が一年中存在していると言った方が正しいかもしれませんね。

花粉症は花粉に対してアレルギー反応を起こすものなので、夏の花粉症も秋の花粉症も存在するのです。

ただ、やはり全体の規模として考えるとスギ花粉に悩まされる人が圧倒的に多いためか花粉症と言えば春になってしまい夏の花粉症の影が薄くなってしまいます。

春の花粉症と言えばスギ花粉が主な原因として挙げられていますが、では夏の花粉症はどんな花粉が原因とされているのでしょう。

夏の花粉症の代表的な花粉と言えば、やはりイネ科の花粉が有名ではないでしょうか。

シーズンで言うとスギ花粉が終わった頃から飛び始め、夏の花粉症として文字通り7月頃まで飛んでいます。

夏の花粉症、つまりイネ科の花粉が多く飛ぶ時期は夏といっても梅雨の頃と重なります。

天候が悪い日が多く、当然ながら花粉の飛びも悪いです。

だからこそ、今まで夏の花粉症について大きく騒がれる事がなかったのです。

因みに、少々花粉の飛ぶ時期はずれるのですが季節に梅雨のない北海道では夏の花粉症が一般的知られています。

夏の花粉症があまり一般的でない理由としては、花粉の飛散距離も影響していると考えられます。

まず植物の背の高さが大きく影響しており、春の花粉症の原因となる杉の木は山の上に高く伸びていますがイネ科やキク科といった夏の花粉症の原因は低地です。

更に植物自体も背が低いため、結局のところ自分から積極的に近付かない限り夏の花粉症にかかるリスクは高くないのです。

夏の花粉症の原因が生活圏の近くにないか、一度チェックしてみると良いかもしれません。