夏の花粉症と風邪

夏の花粉症とはその名の通り、夏に発症する花粉症のことを指します。

意外と思われるかもしれませんが、花粉症は夏にも存在します。

もっと言えば、夏の花粉症だけでなくあらゆる季節に花粉症は存在している可能性があります。

夏の花粉症の原因となる花粉と言えばイネ科の植物が多いのですが、これら植物が花粉を飛ばす時期は多くの場合で梅雨の時期と重なります。

もちろん梅雨の時期と重なっている事が条件なので、地域によっては夏の花粉症を意識しやすい場合もあります。

たとえば北海道には梅雨がないため、またスギがないため春のスギ花粉症よりも夏の花粉症が注目されます。

夏の花粉症は、花粉症としてはじめから意識されるより夏風邪かと思って意識される事の方が多いかもしれません。

そもそも、夏の花粉症に限らず花粉症の一部の症状と風邪の症状は似ている部分があります。

もちろん夏の花粉症に限って特別な症状を引き起こすような事はなく、いわゆる花粉症に見られるものから大差ありません。

ただ、夏風邪と勘違いしやすいというのは無視出来る問題ではないでしょう。

風だと思っていたものが実は夏の花粉症だった、というだけのはなしなら良いのですが対策を講じてしまうと状況が変わってきます。

夏の花粉症だけでなく、花粉症は一年中その原因となる花粉が飛んでいるという事を把握しておく必要があります。

もちろん季節によって飛んでいる花粉の種類は異なるので、春に花粉症を患っているからと言って夏の花粉症の症状が出るとは限りません。

反対に、自分では花粉症と無縁だと思っていても実は夏の花粉症持ちだったという事があるかもしれません。

そうした場合には、ずっと風邪と勘違いして過ごしている可能性が考えられます。