過敏性腸症候群になった人は、消化管運動異常、消化管知覚過敏、心理的異常などがよく見られます。
感染性腸炎のあとに過敏性腸症候群が発症することが一部では明らかにされていて、免疫異常が関わっている可能性もよく指摘されています。
そして、ストレスは、過敏性腸症候群と大きく関係していて、確実に症状を悪化させると言われています。
基本的な過敏性腸症候群の症状は、便通の異常で、それぞれの症状により、不安定型、慢性下痢型、分泌型、ガス型の4つに分類されます。
一般的に過敏性腸症候群の症状は、腹痛、腹部不快感、便通異常が多く、ほとんどの症状は腹部に起因しています。
過敏性腸症候群の腹痛の性状は、発作的に起こる疝痛や、持続性の鈍痛のいずれかで起こります。
便意を伴っていることが過敏性腸症候群では多く、排便後に一時的に軽快することがよくあります。
その他の過敏性腸症候群の症状としては、腹部膨満感、腹鳴、放屁などがあり、実に多彩です。
また、過敏性腸症候群の場合、消化器以外の症状もみられることがあるので、注意しなければなりません。
過敏性腸症候群の症状には、下痢、便秘、そして下痢と便秘が交互に訪れる混合タイプがあります。
過敏性腸症候群の症状には3つのタイプがあり、下痢を主症状とするタイプの場合、粘液性の下痢が続きます。
この過敏性腸症候群の症状が重症になってくると、突然激しい痛みと共に便意をコントロールできなくなります。
ただ、下痢の症状が伴う過敏性腸症候群は、就寝時に起こることは少ないので、睡眠不足に悩まされる心配はありません。
便秘の症状が出る過敏性腸症候群は、腹痛と便意があるものの、便が出にくい状態で、うさぎの糞のような硬い便が出ます。
