子宮頸癌とは

子宮頸癌というのは、子宮の出口付近に出来る癌細胞の事、この部位を子宮頸部と呼ぶため、この名前が付けられている訳です。
そして、子宮体癌は、子宮の内部に出来る癌であり、嘗ては子宮癌イコール子宮体癌と言っても過言ではありませんでした。
というより、子宮頸癌は放置しておくと徐々に子宮体癌へと広がって行くため、発見された時には、もうすでにそこまで言っている事が多かったという事なんでしょうね。
そしてそして、子宮全摘出の手術による治療が中心とされていました。

子宮頸癌は、HPVという「ヒト乳頭腫ウイルス」の感染によって発症する疾病です。
即ち、尖圭コンジローマや疣贅などと同じく、子宮頸癌もまた性交渉による感染症の一種なのです。
ですから、性交経験のある女性なら、誰でもが発症しかねない病気で、近年はその若年化が大きな社会問題になっていますね。
実際、40歳未満の子宮癌の大半はこの子宮頸癌で、それ以降の年齢になって、初めて子宮体癌のリスクが高まると言われています。
さらに、感染から発病まで10年以上の歳月が掛かるとも言われていて、20代で発症する人は、小学校の頃にすでに初体験を済ませている可能性もあるのです。
けれど、現実にはそうは行かないでしょうから、やはり性交渉に対する正しい知識と秩序を持つ事、これが大切な子宮頸癌の予防の一つではないだろうかと思います。
不特定多数の相手と愛情もなしにベッドに入らない事や避妊具をきちんと使用すると言った事などですね。
そして、本気で性交渉をした限りは、必ず定期的に子宮頸癌の検診を受けるようにしましょう。
何故なら、早期発見による早期治療によって、完治する病気だからです。
たった一度の性交渉で妊娠する人もいれば、たった一度の性交渉で子宮頸癌を発症する人もいるという事を自覚し、きちんと理解を深めていただきたいですね。