小児ぜんそくと遺伝の関係

 

小児ぜんそくは、両親に喘息がある場合に遺伝する確率が高い疾患だと言われていますよね。

実際、片親に喘息がある場合は40-50%、両方の親に喘息がある場合にはなんと80%の確率で子供は小児ぜんそくを発症すると言われているんです。

もし、祖父母に喘息の人がいればさらに小児ぜんそくの発症率は高くなるんだそうです。

また、小児ぜんそくはアレルギー体質と密接な関わります。

そのため、親が花粉症やアトピーを持っている場合にも、その子が小児ぜんそく発症する確率は高くなります。

小児ぜんそくは遺伝による発症が多いわけですが、数字を見てお分かりのように両親が喘息を持っているからといって必ずその子供に発症するわけではありません。

この小児ぜんそくを引き起こす要因になるものはアレルゲンと呼ばれています。

アレルゲンには空気中のホコリや花粉をはじめ、ダニ、カビ、ペットの毛や糞などの吸引アレルゲンの他、ソバや卵、牛乳、小麦などの食物アレルゲンもあります。

小児ぜんそくはこれら全てに反応するわけではなく、人によって起因になるものが異なります。

卵は大丈夫だけどソバで小児ぜんそくの発作が起きる、動物でも猫は大丈夫だけど犬の毛で発作が起きる、といった具合です。

このように、アレルゲンが原因で起こる小児ぜんそくをアレルギー型といいます。

この種の小児ぜんそくを引き起こす原因となるのは、香水やタバコの煙、それから季節の変わり目、それからストレスなどが挙げられます。

多くの研究機関で生まれてくる赤ちゃんの小児ぜんそくの発症を妊娠中に予防する方法が研究されていますが、今のところ大きな予防策はないようです。

しかし、花粉やダニなどのアレルゲンやタバコは胎児に影響があると言われているので、これらを排除した生活を心がけたいですね。