臓器移植コーディネーター

臓器移植に関しては、受ける側と提供する側を取り持つ重要な働きをする、コーディネーターという存在がいます。
あまり聞き慣れないかもしれませんが、臓器移植コーディネーターとは、移植において、提供者と移植者の間を調整する役割を持ちます。
そして、家族への説明や承諾の意思確認などを臓器移植コーディネーターが全て行うことになっています。
また、移植チームとの調整も臓器移植コーディネーターが行い、移植を希望する患者登録やデータ管理も行います。

臓器移植コーディネーターになるには、4年制大学を卒業していることが要件になります。
移植ネットワークが臓器移植コーディネーターを養成するのですが、特定の資格というものではありません。
また、臓器移植コーディネーターとは別に、医療機関に所属する院内コーディネーターが全国に約1500人います。
非常に専門的な仕事で、臓器移植コーディネーターは、ドナーの家族に説明をして承諾を得なければならないので、大変な仕事です。
また、実際に臓器を運んだり、移植後もドナーの家族への報告を臓器移植コーディネーターはしなければなりません。

臓器移植コーディネーターの仕事は、精神的にもきつく、色んな面で神経を使わなければなりません。
基本的に、臓器移植コーディネーターになるには、国家医療資格を持っていることが必要ですが、言語聴覚師の資格でもかまいません。
応募に関しては、臓器移植ネットワークの公式ホームページにて、不定期で実施されています。
つまり、臓器移植コーディネーターになるには、セミナーなどの講習会に積極的に参加して勉強する必要があります。
ただ、臓器移植コーディネーターという職業は、批判にさらされることも少なく、やる以上はそれなりの覚悟が必要です。