延命治療というのは、途中で中止が認められるケースは非常に少なく、それは意思表示が大きなカギを握っています。
例えば、 耐え難い肉体的苦痛があったり、死期が確実に迫っているような場合は、延命治療の中止ができますが、そこには意思表示が必要になります。
そして、肉体的苦痛を除去するための緩和措置を尽くし、他に代替手段がないなどの場合も、延命治療は中止できます。
いずれにせよ、延命治療をしない場合は、生命の短縮を承諾するという、患者の意思表示が求められます。
患者の意思表示が、延命治療中止の決定事項に大きく関わってきますが、それが出来ない場合は、家族の意思表示でも事足りると容認されています。
死期が迫ると延命治療の措置が当然のように行われますが、実は、希望しない人の方が現実には多いのです。
そして、延命治療を避けるため、多くの人が、意思表示カードを望んでいることも、調査からわかっています。
実際、意志表示カード作成を検討しているところもあり、今後は、延命治療を進めるかどうかは、本人が意思表示で示すことになるかもしれません。
それにより、家族も延命治療にかかる大きな費用負担のプレッシャーから解放されます。
男女共に、病気が治る見込みがなくて死期が迫っている場合は、ほとんどの人が延命治療を希望していないので、意志表示カードは全国的に普及すべきでしょう。
延命治療を希望しないという国民が多い以上、後は家族に任せるか、意思表示カードに委ねるのが一番ということになります。
延命治療に関しては、全国各地で、今、意志表示カードが議論されていて、多くの高齢者から、検討が必要との声が上がっています。
治療方針を家族の意思に委ねるというのは、当然、本人も悪い気はしないでしょうから、延命治療の問題は、意志表示カードと共にこれをもって解決できる可能性があります。
患者本人に意思能力がない場合などは、延命治療をするかどうかは、家族に委ねるのがベストです。