延命治療にかかる費用

しかし、延命治療をしたことで、患者に余計な苦しみを与えることもあり、何より、費用がかかります。
そして、患者に意識がない状態で延命治療を続けたところで、どれほどの意味があるのか疑問もあり、それを見守る家族も苦痛です。
そして、一番大きな問題は、やはり、延命治療にかかる費用で、ただ単に生きながらえるためだけに、多くの費用を費やすことには、問題があります。
延命治療により、延命すればするほどかかる費用は大きくなっていてき、何年も続けば、費用は莫大になります。
とにかく費用の問題がある以上、延命治療を軽々しく推進するというのは、できません。

延命治療は、医学の進歩がなし得た結果できた措置なのですが、費用の問題はいかんともしがたいものがあります。
呼吸が止まってしまった患者に対して、人工呼吸器を駆使したりするのが延命治療なので、その後、元気に回復するというのは、ほとんど期待できません。
自分で食べ物を口に出来なくなった患者に対して、カテーテルで栄養を補給するのも延命治療になりますが、この場合も元気な姿に戻ることはまず不可能です。
簡単に言ってしまうと、そうした延命治療をすることは、そのまま、医療費の無駄遣いになり、それに伴う家族の費用負担も大変です。

延命治療については、費用の問題だけでも、家族にとっては相当なプレッシャーがあることには違いありません。
延命治療というのは、大切な患者の命を守る重要な治療なのですが、一方で、それをするための莫大な費用というのが、懸念されています。
いずれにせよ、延命治療をする場合、費用が大きくかかってくるので、ある程度、お金に余裕がある人でないとできない治療なのかもしれません。
つまり、貧乏人には延命治療がしたくても、できないということになります。
また、植物人間状態の延命治療というのが、果たして、費用をかけてまでする必要があるのか疑問です。
中には、延命治療のために、自宅を処分してまで費用を負担し、結果、路上生活者になった人もいるので、これは非常に深刻な問題です。