後期高齢者医療制度とは

後期高齢者医療制度というのは、いま、健康保険や国民健康保険の扶養家族になっている75歳以上の人にも適用されるという新しい制度です。
端的に言うと、後期高齢者医療制度というのは、他の健康保険から独立した全く新しい医療保険制度を指すのです。
そしして、後期高齢者医療制度がスタートした2008年、その名が、いきなり、長寿医療制度に変わり、国民の反感を受けます。

後期高齢者医療制度は、スタート当初、2つの名称があって混同されましたが、簡単に理解するなら、素直に、長寿医療制度ととっても問題はないでしょう。
医療改悪法によって導入された、後期高齢者医療制度は、2008年から開始されていますが、色々な物議を醸しています。
新制度である後期高齢者医療制度は、75歳以上の人は、今加入している国保や健保を脱退させられることになるからです。
現行制度と後期高齢者医療制度の違いは、今まで家族に扶養されている人を含めて、保険料の負担を求められることです。
そして、ほとんどの人は、後期高齢者医療制度の場合、年金から天引きされることになっています。
今まで、保険料を徴収されることがなかったのに、後期高齢者医療制度で、保険料を取られるようになるので、経済的には苦しくなります。
気になる後期高齢者医療制度の保険料額は、条例で都道府県ごとに決まるようになっています。

後期高齢者医療制度の保険料額は、全国的に見ると、平均して年7万2000円くらいになるようです。
今までなら、75歳以上の高齢者は保険料を滞納しても、保険証の取り上げはありませんでしたが、後期高齢者医療制度の登場で、滞納者は取り上げられることになりました。
そして、短期保険証、資格証明書が、後期高齢者医療制度の開始により、発行されるようになりました。
今後、後期高齢者医療制度の保険料は2年ごとに改定されるとのことですが、高齢者の数が増えるに従って、当然、保険料が引きあげられていきます。